何をいつどのように言うか
ブログを読んで下さりありがとうございます。
やはり、よく使われる表現へのアクセスが多いので書こうと思いますが、英会話のテキストに出てくるような言い回しならご存知と思いますので、少し趣向を変えて書きます。
No. というのは、「いいえ」という意味だけではなく、拒否や断ることも指します。日本人でなくても言いにくいものですが、特にそれを「言わない」日本の方々のために、かなり高度な気配りのいる場合の No. の言い方を書いてみます。
- 借金を申し込まれた時。
“I wish I could, but I make it a rule never to lend money to friends.”
「そうできたらいいのだけど、友達にはお金は絶対貸さないことにしてるの。」
相手を友人と呼ぶことで、傷つく相手を思いやりながら、断っています。相手に対する No. は一言も言っていませんが、断り文句です。これから、何かを頼まれた時に断るときは、”I wish I could, but…” で始めて、理由を一言つけましょう。
- 誰かのお祝いを買うのに、お金を募(つの)られた時。
“Actually, I don’t really know Sarah all that well. I’d rather wish her well in person.”
「本当言うと、サラのことはそんなに知らないの。実際に会ってお祝いを言うほうがいいわ。」
言い始めの、”Actually,” が鍵です。ここで断るぞという警告が、相手に伝わります。
- 仕事で埋もれているにもかかわらず、ボスが新しい仕事を言いつけに来た時。
“My plate is really full with three projects. Let me know if you want me to re-prioritize.”
「プロジェクトを3つも抱えていて手がいっぱいなんです。この3つをおいて、そちらを優先したほうがいいならそうおっしゃってください。」
ボスに No. という人はいません。自分の状況を説明し、優先順位、priority の変更の命令を待つといいながら、これは断り文句です。
- 気のない相手から付き合ってくれと申し込まれた時。
“I’m sorry, but I need to focus on my career/school right now.”
「ごめんなさい。今は仕事・学校に集中したいの。」
先に謝る。仕事と学校というのは、重要ですから相手も断っていることはわかると思います。決して相手に気を持たせるようなことを付け足してはいけません。
